アマカノ3 プレイ感想【ひとつ屋根の下で恋する彼女と俺の純愛学園ADV】

エロゲ紹介

発売日2025年9月26日ブランドあざらしそふと
原画ピロ水シナリオ龍岳来

アマカノ2の続編ではありません。
完全に別作品となっているため、アマカノシリーズ初めての人でも安心してプレイしていいでしょう。

オススメポイント

・ピロ水先生の素晴らしき原画
・メイド!メイド!メイド
・彼女たちとアマアマな生活を送ろう

ピロ水氏 ― 繊細な光と感情を描く美少女作家

アマカノシリーズを語る上で欠かせない存在となったピロ水氏。
ピロ水氏が描く女の子たちは、どこかはにかんだような表情と、やわらかな光に包まれた空気感が印象的です。
今回はそんなピロ水先生の活動や代表作、そしてその魅力についてまとめてみました。

ピロ水先生とは?

ピロ水先生(ぴろみず)は、フリーで活動するイラストレーター/原画家
同人サークル「まほ~びん」を主宰し、商業・同人の両面で幅広く活躍しています。
現在はX(旧Twitter)やpixivFANBOXでも精力的に作品を発信しており、ファンとの距離の近さも魅力のひとつです。

イラスト展示会「神絵祭」や、アールジュネス・アールビバンなどの版画展にも頻繁に参加。
繊細な描き込みと透明感あふれる塗りで、多くのファンを魅了しています。

あざらしそふと『アマカノ』シリーズ

ピロ水先生といえば、やはり『アマカノ』シリーズが代表的。
冬の温かさや恋人との距離感、柔らかい光の表現――。
まさに“恋する瞬間”をそのまま閉じ込めたような絵柄で、多くのプレイヤーの心を掴みました。

シリーズを通してキャラクターデザインと原画を担当し、
今作の『アマカノ3』でもその魅力は健在。
見惚れるほど丁寧な仕草や、頬を染めた表情には「ピロ水らしさ」が詰まっています。

ライトノベル・挿絵活動

商業イラストとしても活躍し、
『僕と彼女とカノジョとかのじょ』(オーバーラップ文庫)などで挿絵を担当。
文中のキャラクターたちに命を吹き込むような、感情豊かなタッチが特徴です。

オリジナル企画「はにかみ彼女」

同人活動でも精力的に展開されているオリジナルシリーズ「はにかみ彼女」
“恋をする瞬間の、少し恥ずかしい空気”をテーマにしたこの企画は、
ファンブックやグッズ化、さらには新作版画展としても発表されています。

近年では「蒼原-アオハル-」「夏風に染まる君へ」など、
学生時代の淡い恋や光景をモチーフにした新作が続々と登場。
どの作品も、見ているだけで胸がきゅっとなるような透明感に満ちています。

展示・版画展

ピロ水先生の作品は、アールジュネスやアールビバン主催の展示会でも数多く展示されています。
会場では複製原画やタペストリー、アクリルパネルなどが販売され、
版画の質感や発色の美しさを直に感じることができます。

最新の展示では「はにかみ彼女」シリーズを中心に、
逆光の中で微笑む少女の姿が来場者の目を惹きつけていました。
印刷では再現できない、絵の“光”を感じられる貴重な機会です。

ピロ水先生の作風・魅力

ピロ水先生の絵は、逆光や夕暮れ、朝焼けなど、時間の移ろいを感じさせる色彩が特徴的です。
また、キャラクターの感情を“表情の細やかな変化”で描くのも魅力の一つ。

柔らかく、温かく、どこか切ない。
見ているだけで「誰かを好きになる瞬間」を思い出させてくれる――
そんな繊細な世界観が、ピロ水先生の最大の魅力です。

アマカノ3
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~オープニングムービー~

~あらすじ~

「お迎えに上がりました」

なんということのない日常を送っていたある日、
俺を迎えに来たメイド『スカーレット・斑鳩・ウィスタリア』は
自身を祖母の養女だと伝えてくる。

祖母は寮を営んでいるが、体調を悪くして入院中。
なので寮の運営を手伝って欲しいとの要望だった。

思うところがあり引き受けたものの、
その『楽々浦寮』は女子寮。

クラスメートで優しく人気者な『鴻さゆみ』
後輩で明るくノリのいいギャルの『柳木叶夢』
その姉で、主人公が寮にいることを拒否する『柳木詩夢』

さらに転入してきたあざらし財閥のお嬢様『御所院冬樺』も加わり、
寮に馴染むためにも奮闘することになる。

ひとつ屋根の下、仲が深まっていく中で、
ヒロインたちの夢やホンネを知っていく。

それぞれの想いを乗せて、夏の温泉街を舞台に青春の物語が幕を開ける。


~公式HP引用~

~登場人物~


柳木 叶夢
1年下の後輩。勉強は苦手だが頭の回転は速く、コミュ強で人付き合いが得意。
日和山温泉のPRをする温泉小町や読モとしても活動しており、ティーンからの知名度も高い。
見た目はギャルでノリもいいけれど、じつは純情な女の子。
寮では、姉の詩夢と同じ部屋に住んでいて、かなりのお姉ちゃん大好きっ子でもある。
寮に来た主人公ともすぐに馴染み、兄のように慕ってくれている。

柳木 詩夢
同級生で叶夢の姉。妹と真逆の性格で、真面目であるものの、自己評価が低い皮肉屋。
歯に衣着せぬ物言いをするせいで、クラスメイトからはやや距離を置かれ気味。
偏屈なところはあるものの、キツイ言葉と裏腹に妹を心配するよきお姉ちゃんでもある。
突然寮に来た主人公を警戒しつつも、行動については色眼鏡なしに評価してくれる。

鴻 さゆみ
誰にでも優しく面倒見のいい同級生。
可愛いものが大好きな女の子というのが表の顔で、裏では物事を客観的に見つつ、
もっとも良い立ち回りをしようと優等生を演じているだけの策士である。
ただ、悪人ではなく、生来の人の良さもあって寮では皆のまとめ役をしている。
主人公に裏の性格を知られてしまい、秘密を共有しつつ、あれこれ利用してくる。

御所院 冬樺
あざらし財閥の令嬢で、これまでは名門の女学院に通っていたが、
後継者としてより世間を知るため、御所院学園に転入・入寮してくる。
お嬢様らしく世間知らずで、時にはおかしな勘違いをすることもあるものの、
前向きな性格と持ち前の愛嬌の良さで、寮やクラスの皆からも愛されている。
何かと面倒見のいい主人公を頼りにしている。

スカーレット・斑鳩(いかるが)・ウィスタリア
主人公の祖母の養女で1年上の先輩。金髪碧眼が目を引く絶世の美少女。
学園以外では常にメイド服を着ており、物静かで何を考えているのか分かりづらい。
メイドとして寮の掃除や管理をしているが、料理の腕は壊滅的。
それを手助けしてもらうために寮に招いた主人公を「ご主人様」と呼んで頼りにしている。

スカーレット・斑鳩(いかるが)・ウィスタリアの立ち絵について

メイド好きの私にとって、この立ち絵はまさにど真ん中の好みでした。せっかくなので、特に惹かれたポイントを少し解説していきたいと思います。

©あざらしそふと

いつの時代のメイド服?

時代とともにデザインがどんどん新しくなったメイド服ですが、今回の立ち絵はおそらく19世紀末〜20世紀初頭の「ヴィクトリアン」スタイルなのではないだろうか。

私はどんなメイドも好きだが、特に心惹かれるのはこのヴィクトリアンスタイルだ。
現代風の、丈が短く挑発的で実用性に欠けるデザインではなく、侍女としての品格と機能美を重んじた伝統的な装い――この“本来のメイドらしさ”を感じさせるスタイルがたまらなく好きなのだ。

容姿や性格について

身長169cm、B100・W59・H93(Jカップ)※公式HPより引用。
もともとメイドはヨーロッパ発祥の文化だけに、ブロンドの髪がこれほどまでに映えるのは必然とも言えるでしょう。まさに至高の組み合わせです。
高身長で抜群のプロポーション、そしてピロ水先生の筆が加われば――この完成度。言葉を失うほどの美しさです。

性格や能力のどちらも申し分なく、常に主人を第一に考え、控えめに一歩下がって仕える姿はまさに“メイドの鑑”。
料理こそ少し苦手なものの、それ以外の仕事は完璧にこなす――まさに私が思い描く理想のメイド像そのものだ。

服装の装飾について

控え目なカチューシャ主張しすぎない所GOOD

手袋着用今時らしく黒なのも少しエロスを感じてGOOD

主流の白黒を忘れずに赤を前面に出した服装GOOD

濃すぎず薄すぎないストッキング、おしゃれな装飾GOOD

ゲーム時には足元が見れないのが残念でならないのと、あと後ろ姿も見てみたいですね。

オススメルート

~感想【ネタバレ無し】~

初手にあなたの名前を教えてくださいと主張してくる。
私はデフォルトで進めましたが、果たしてこの機能は必要なのだろうか。
自分の名前を入れるとドキドキするのだろうか?

立ち絵が最高である、ピロ水先生の美しい立ち絵に、少しですが動き瞬きもする、髪も動いていることにより臨場感が得られるので、最高なのである。

長年続いてきたアマカノシリーズ。その最新作となる『アマカノ3』は、前作『アマカノ2+』の良さをしっかり受け継ぎながらも、演出・ビジュアルの全体バランスがより洗練された一作でした。
5人のヒロインそれぞれの個性が際立ち、主人公と共に成長していく姿に、今回も心を持っていかれました。

©あざらしそふと

シナリオ・構成 ― 新規にも優しい設計と懐かしさの共存

『アマカノ2』では無印からの登場キャラも見られましたが、今作は“新規でも入りやすい”構成
キャラの登場こそ新規中心ながら、劇中曲や修学旅行先などにシリーズらしさが漂い、長年のファンにも懐かしさを感じさせてくれます。

ボリューム面ではヒロインが5人に増えたぶん、一人あたりのシナリオ尺はやや短め。とはいえ、それぞれのエピソードがきちんとキャラの魅力を掘り下げており、満足度は高めです。
“もっと見たい”という気持ちを残してくれるのも、アマカノらしい後味でした。

©あざらしそふと

ピロ水氏の圧倒的原画力 ― 美しさが物語を支配する

上記でピロ水氏の紹介をさせて頂きましたが、本作でも圧巻のCG枚数と差分量。
どう頑張っても「原画 ≫ シナリオ」と感じてしまうほど、ピロ水氏の画力が作品全体を支配しています。
私はシナリオの面白さを重視するタイプなのですが、それでも「原画パワーに物語が飲み込まれそう」と思わせるほどの迫力。すこしピロ水氏を頼りすぎな作品のではと感じてしまいます。
特に今作はヒロインが5人と多いため、なおさらその印象が強く残りました。

また、シリーズ特有の“目の下の赤み”も健在。前作『アマカノ2』のときはやや苦手な時もありましたが、今ではその柔らかい表情がむしろ魅力に思えてきました。
あざらしそふと×ピロ水先生のタッグならではの美的世界観が、確実に進化しています。

©あざらしそふと

シナリオの印象 ― 可視化される恋の進行と甘い没入感

肝心のシナリオは、良くも悪くも“アマカノらしい”。
恋愛の段階を丁寧に描きつつ、アマカノグラフを通じて主人公との親密度が可視化されるのは、やはり面白い仕掛けです。
数値が上がるたびに恋が深まっていく感覚は、このシリーズならでは。

個別ルートに入ってから、どのヒロインも惜しみなく主人公に甘えてくる――この“距離の近さ”こそがアマカノシリーズの醍醐味。
また、今作ではかなりの頻度でシーンが女性目線で描かれており心の声がCVとして響く演出が非常に印象的でした。
「どう感じているのか」が声で伝わる瞬間、こちらまでドキドキしてしまいます。

総評 ― アマカノの王道を守りつつ、確かな進化を遂げた一作

『アマカノ3』は、シリーズの“甘さ”と“恋の幸福感”を守りながらも、ビジュアル・演出・没入感の面で確実に進化した作品でした。
価格こそ強気設定ですが、その完成度を考えれば十分納得の一本
間違いなく2025年を代表する恋愛ADVのひとつと言えるでしょう。
これからも、あざらしそふと×ピロ水先生が描く甘々な彼女を見続けていきたいと思います。

©あざらしそふと

~最後に~

2ページ目からネタバレ有の感想を作成致しました。
プレイ済みの人やプレイを検討していない人だけご覧いただければと思います。

アマカノ3
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