青春バンドADV
発売日 | 2025年9月26日 | ブランド | ゆずソフト |
原画 | むりりん /こぶいち /ほかん /羽純りお | シナリオ | 天宮りつ /かずきふ み /さかき傘 /瀬尾順 |
待望の新作!「ゆずソフト」×「音楽」の力を体験せよ
長年美少女ゲームを手がけてきたゆずソフトから、待望の最新作『ライムライト・レモネードジャム』の新作が公開されました。今回のテーマは“青春”と“音楽”。これまでの作品に見られたファンタジー要素を排除し、現代の学生たちが夢に向かって走り出す王道ストーリーです。
これまで「ゆずソフト=ファンタジー×ラブコメ」という印象を持っていた方にとっても、新鮮で斬新な挑戦に感じられるはずです。果たして今回はどんな青春物語が待っているのか――是非体験してみてください。
キャラクター同士の掛け合いの楽しさと、音楽へのこだわり。実際に楽器演奏を収録したというサウンドはリアリティがあり、聴くだけで心が躍ります。青春の眩しさや、仲間と一緒に夢を追う熱量がストレートに伝わってくる内容となっています。
さすが「ゆずソフト」プレイしやすいUI

今回もお馴染みのフローチャート機能は健在です。
この機能大変ありがたいですよね、自身が現在どこの位置にいるのかわかりやすい。



ありえん程の設定機能。マウス、キーパッド、コントロール設定と私には使いきれない程プレイヤーに優し作品となっている。
・魅力的なキャラクター
・特に音楽に力を入れている
・初めの一歩を踏み出す勇気をくれる

~オープニングムービー~
~あらすじ~
音楽、仲間、そして恋。彼女と出逢った日から世界は輝く――
ベースは上手いが、特定のバンドに所属することのなかった【沖浪雪鷹】。
目標がない、けれど他にやりたいこともない。
漫然と音楽活動を続ける中で見かけた路上ライブが、変わり映えしなかった【沖浪雪鷹】の日常を一変させる。素人同然のギターで、たった一人で弾き語りに挑戦する少女【陽見恵凪】。
彼女の路上ライブを見かけた瞬間から【沖浪雪鷹】の日常が、再びキラメキ始める。
~公式HP引用~
~登場人物~
![]() 陽見 恵凪 | レモネードファクトリー ギター・ボーカル担当 主人公の学園に転校してくる女の子。 普段は落ち着いた雰囲気なのだが、思い込んだら突っ走るところもある。 実は極度の近視。 |
![]() 隠 杏珠 | レモネードファクトリー リードギター担当 主人公のバイト仲間の女の子。 ちょっと小生意気だが憎めない、明るい性格の持ち主。 なぜか私生活を秘密にしたがる。 |
![]() 嶌越 月望 | レモネードファクトリー キーボード担当 幼い頃からピアノを学んできた、お嬢様。 穏やかな雰囲気ではあるが、嫌なことは嫌だと言える意志の強さを持っている。 エッチなことも、なぜか詳しい……。 |
![]() 二見原 莉々子 | レモネードファクトリー SNS担当 主人公の幼馴染み。 細かいことは気にしない、あけすけな性格。 朝が苦手なので、主人公に起こしてもらっている。 |
![]() 礫川 美玖 | gem of rubble ベース担当 しっかり者で、ちょっと気の強い女の子。 主人公たちとは別のバンドだが、その演奏を聞いて腕前を認め、ライバルを自称する。 ――が、ライバルと言うよりもただのファン。 |
![]() 茶園 那優花 | 主人公の従姉。 主人公がベースを始めるキッカケを与えた存在。 音楽クリエイターとしてお金を稼ぎ、生活しているプロ。 |
![]() 沖浪 雪鷹 | レモネードファクトリー ベース担当 主人公。 普段は適当な性格だが、自分の好きなことにはこだわるタイプ。 |
~感想【ネタバレ無し】~
まず初めに伝えたい。私がこれまでプレイしたゆずソフト作品の中で、今作がいちばん面白かった。
理由は明快で、SF的な設定をあえて排し、現実ベースの物語だけで真正面から勝負しているからだ。ごまかしの効かない土俵で、日常・挑戦・成長を丁寧に積み上げてくる。
一歩を踏み出す勇気から始まる
冒頭、主人公は「バンドを組みたい」と思いながらも一歩が出ない。そこに現れるのが陽見 恵凪の路上ライブ。初心者同然の実力でも人前に立つ彼女の覚悟が、主人公の背中を強く押す。
以降はメンバー集結〜初オリジナル曲の成功、新曲が披露されるたびに胸が高鳴る演出が勝ってしまう。“ゆずソフト × 音楽”の相性の良さを実感した。

音のリアリティ:低音が心を震わせる
実演奏収録による生々しい音圧が素晴らしい。特にベースの低音は心の奥に響く。バンドやライブ知識が薄い人でも迷子にならないよう、要所の説明や演出がわかりやすく配置されているのも“さすゆず”である。

季節が変わる、関係が変わる
四季の移ろいに合わせて衣装が変化するのが嬉しい。他作では年中同じ服になりがちなところ、今作は季節イベントと相まって関係性の成熟がより鮮やかに立ち上がる。服飾には詳しくないが、全体のファッションセンスも良好。
付け加えるなら、Hシーンもフェチに刺さる描写が的確で満足度が高い(過度な語りは避けるが、見せ方が上手い)。

“ゆずらしさ”の笑いも健在
重くなりすぎないよう、細部にクスッと笑える小ネタや掛け合いが散りばめられている。空気を崩さず気分を持ち上げる塩梅は、やはりゆずソフトの職人芸。

キャラクター&デザイン:全員が“立っている”
キャラクターデザインの完成度はさすが。輪郭の取り方、表情の作り込み、衣装差分の見せ方まで含めて、各キャラクターの個性が明瞭で、登場人物が全員記憶に残る。
メインだけでなく周辺キャラの配置と役割が巧みで、シーンの賑やかさ・リズムが途切れない。

~最後に~
2ページ目からネタバレ有の感想を作成致しました。
プレイ済みの人やプレイを検討していない人だけご覧いただければと思います。
