このページはネタバレが過剰に含まれています。
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何度目かのはじめまして プレイ感想【ネタバレ有】

キャラクター印象
| 攻略前 | 攻略後 |
| B109 W59 H91でかーい!!何もいう事が無い ですね。 3サイズでバストサイズ計算したらNカップの 可能性があるそうですね。夢が広がるとはこの こと。 | 優しくて真面目、清楚な印象を持ちながらも、 どこか小悪魔的ないたずら心をのぞかせる彼 女。 幼いころから主人公のために命を懸けるほどの 覚悟を持ち、その強い意志は大人になっても揺 るがない。 そして――そんな芯の強さとは裏腹に、思わず 目を奪われるほど魅力的な身体の持ち主でもあ る。 |
人はいつだって退屈から逃れたい

信号待ちで下を向き、難しい顔をしている人々の姿は、現代社会の息苦しさを象徴しているように見える。余裕を失い、働き詰めで心身ともに疲れている人が多いのだろう。かつて自分も同じように、仕事をして食事をして酒を飲んで寝るだけの単調な毎日を過ごし、「何のために生きているのか」と悩んでいた時期があった。常に電話に怯え、心から休まることもない日々は、まさに退屈そのものだった。
しかし転職を機に時間と心に余裕が生まれ、新しいことを始めてからは退屈という感覚から解放された。日々に充実を感じられるようになった一方で、人間は欲深いもので、満たされていてもさらに次の刺激や非日常を求めてしまう。結局それは贅沢な悩みではあるが、「退屈から逃れたい」という思いは、多くの人に共通する普遍的なテーマなのかもしれない。

さて、次の画像をご覧ください。これはラストの場面で、蝶舞翠が消滅しなかった世界の一幕です。学生時代にはあれほど明るく笑顔を見せた彼女も、社会に出てからはどこか疲れをにじませています。もちろんこの場面で笑顔でいるのも不自然ではありますが、それでも――。スタイルも良く、頭も性格も申し分なく、誰からも好かれるような蝶舞翠ですら、このような表情を見せるのかと、私は強い衝撃を受けました。
一周目 ミステリアスで優しい君

「君の人生で最も退屈から遠い時間」へと送り出された主人公。
では、自分にとってそれはいつなのだろうかと考えると、非常に興味深い。幸せを感じる瞬間というのは、往々にして後から振り返って気づくものだ。しかし、これまでの人生で“退屈から最も遠い時間”がいつだったかと問われると、正直すぐには思い浮かばない。できることなら、ラプラス君にもぜひ教えてもらいたいものだ。
一周目を終えての感想ですが、随所に先が気になる伏線が散りばめられていました。なぜあれほど美しい蝶舞翠のことを主人公がまったく覚えていないのか、なぜ彼女が黒魔術を研究しているのか――。察しのいい彼女は、自分がどれだけ努力しても消滅してしまう運命を理解していたのでしょう。だからこそ最後の日を迎える前に選んだのは、主人公とのデート。そして別れ際の「私のこと忘れないで」という言葉。存在そのものがなかったことにされる恐怖とは、想像もつかないほど大きなものだったのだと思います。
主人公が未来から来ていることを彼女が素直に受け入れた場面も、今振り返れば納得できます。彼女にとって黒魔術は確かな現実として存在しており、その前提を理解していたからこそ信じられたのでしょう。
また、主人公の年齢設定がちょうど自分と重なることもあり、高校2年生の頃にガラケーからスマホへ移り変わっていった記憶が鮮明によみがえりました。飲食店が一気に禁煙になったことなど、この13年で社会が大きく変わったことを改めて実感します。おそらく13年後も同じように劇的に変わっているのでしょう。その変化が楽しみでもあり、不安でもありますね。
30歳の男性が突然高校生活に放り込まれ、蝶舞翠のような存在が間近で関わってくる――それは退屈とは無縁の毎日になるのは間違いありません。
そしてHシーンについても印象的でした。特に「3さじ分の体液を集める」というかなり特殊なシチュエーションは強く記憶に残っており、演出として非常に良かったです。
二周目 お茶目で、子供っぽい君

2周目では、主人公は自分が未来から来たことを最後の方まで明かさずに過ごします。すでに蝶舞翠と一週間先の行動を経験していることもあり、余裕を持った振る舞いを見せる場面が印象的でした。彼女とのガチ恋距離に応じたり、30歳という大人らしい対応を見せたりすることで、また違った一面の蝶舞翠が描かれます。恥ずかしそうに赤面したり、急に逃げ出したり、隠れて主人公の様子をうかがったり――その姿からはまさに青春の香りが漂ってきました。
物語としては、蝶舞翠が消滅した原因を探るために主人公が翻訳などを駆使して奔走しますが、その過程でさらに新たな謎が次々と浮かび上がります。不気味な市内放送、公園で怯える老人たち、異様な雰囲気を放つ病院、母が学者であったという事実、幼い頃の記憶、そして目の前で消えていく蝶舞翠――。解決に近づくどころか、むしろ伏線が増えていくばかりでした。
当時の私は「もしかして吸血鬼は主人公なのでは?」などという的外れな推測をしてしまったほどです。そして2回目の挑戦ですでに出血多量になるほどに、思わず「次で命を落とすのではないか」と不安になるほどの緊張感がありました。それでも先を確かめたくてやめられない、そんな惹きつけられる展開でした。
3周目 一番積極的に愛してくれた君

3周目では、これまで散りばめられていた伏線がついにすべて回収されます。
吸血鬼の正体、ラプラが誕生した理由、そして蝶舞翠が消滅してしまう原因――。そのどれもが見事に一本の線で結びつき、完璧な形で物語が収束していく様子は、まさに圧巻でした。
吸血鬼の存在についても明かされます。幼い主人公の病を治すため、父親は7人の子どもたちに声をかけ、注射器で血を抜き取り「真理のラプラ」を作り出そうとしていたのです。動機には愛情があったのかもしれませんが、その行為はどう見ても常軌を逸しており、外から見たら狂気そのものでした。結果として彼は精神異常と判断され、13年もの間、ほとんどをベッドに拘束されたまま、自身の“消滅の日”をただ待ち続けることになります。
もしこの状況が現実なら、正常だった人間でも精神を壊してしまうのは当然でしょう。薬に頼りながら日々を繰り返すその生活は、もはや生きながらにして心を失っていくようなものです。
そして皮肉にも、「縛られていた」からこそ、蝶舞翠はここまで生き延びてこられたのかもしれません。民意という名の狂気の中で、それでも彼女は確かに存在し続けていた――その事実が、何よりも胸を締めつけます。

消滅を免れたことで、幼い頃から主人公との関わりが薄くなってしまった世界線。
彼女はどこか心にぽっかりと穴が空いたような、何かが欠けている感覚を抱えながら日々を過ごしていた。
そんなある日、主人公が写っていない自撮り写真を目にした瞬間、理由もわからないまま涙が溢れ出す。
そのときの彼女の表情が本当に印象的だった。
ただ静かに涙を流すのではなく、顔をくしゃくしゃにして嗚咽を漏らすように泣く姿――
その感情の揺れが画面越しに伝わってきて、思わずこちらまで胸が締めつけられるようでした。
最後に
本当に満足度の高い作品でした。価格に対して内容の充実度が非常に高く、コスパの良さを強く感じました。
自分は発売当初に新作価格で購入しましたが、今は少し値段も落ちているようで、これから遊ぶ人が羨ましいくらいです。
パープルソフトウェアの中でも、間違いなく歴史に残る一本だと思います。
どの作品もクオリティが高く、それぞれに魅力があるので、ぜひ他のタイトルにも触れてみてほしいブランドですね。

