前作「月に寄りそう乙女の作法」BAD ENDの続編となっています。前作を必ずプレイしましょう。
| 発売日 | 2014年09月12日 | ブランド | Navel |
| 原画 | 鈴平ひろ /西又葵 | シナリオ | 東ノ助 /王雀孫 /森林彬 /真紀士 |
・ 月に寄りそう乙女の作法の2作品目
・パリが舞台
・りそな√が面白かった
・前作の続編なので必ずプレイしましょう

パッチ情報
フルボイスパッチがあります。必ず行いましょう

~オープニングムービー~
~あらすじ~
主人公『大蔵遊星』は、日本の財界を代表する‘華麗なる一族’大蔵家の末端に、望まれぬ子として生を受けた。
長じて人並みの夢と希望を手に入れた遊星は、性別を偽り『桜小路ルナ』に仕えることで、大蔵家という自らを閉じこめる籠を脱して夢の一端に触れることができた。
しかし些細なミスで掴んだ夢の端は崩れおち、居場所をなくした遊星は、兄に拾われて再び籠の中の鳥となった。遊星の妹『大蔵里想奈(りそな)』は、大蔵家の嫡子と正妻の間に生まれ、愛の上に愛を重ねて大切に育てられた。
何一つ不自由なく育てられた里想奈だが、幾重にも重ねられた両親の愛は、やがて固まり歪な繭となって、さなぎになる前の彼女を包みこんだ。
里想奈が気付いた頃には、その繭は自力で破れなくなってしまった。居心地の良い繭の中で抵抗する気力を奪われ、里想奈は外へ出ることを捨てた。―ある日、彼らの兄は試みとして、籠の中へ繭を放りこんだ。
里想奈は外の世界に憧れて、兄に尋ねた。「私は繭の外へ出られますか」
遊星は繭を啄き、その殻を嘴で壊せることに気が付いた。「出られるよ」
安全だった籠と繭を捨て、遊星と里想奈は微笑みあいながら同じ言葉を口にした。「二人なら旅立てる」――
『フィリア女学院日本校』へ通えなくなった遊星のため、りそなは『パリ本校』への留学を提案する。遊星は再び庶民の娘『小倉朝日』となり、りそなに仕えるメイドとして、服飾専修機関へ通うこととなった。
パリには新しい少女たちとの出逢いがあった。
純粋な心に卓越的な才能を持ちあわせる『メリル』。
その主人であり、明るく親切に二人を迎える『ブリュエット』。
同級生の『リリアーヌ』や、個性的な留学生の『ディートリンデ』。そしてそれぞれの従者たち。新しい国で様々な出会いを経験し、遊星兄妹の主従としての生活が始まった。
遊星=朝日は自らの夢を追い、りそなは自立するための勇気を求める。しかし全てが前途洋々に進むはずもなく、新天地の厳しさ、二人を逃がした兄、さらには大蔵家の追跡が襲いかかる。果たしてお互いの願いを支えあいながら、遊星兄妹は学院生活を送ることができるのか?
~FANZA GAMES引用~
~登場人物~
![]() 【偽名】小倉 朝日 (こくら あさひ) 【本名】大蔵 遊星(おおくら ゆうせい) | 性別や素性を偽り、妹である『大蔵りそな』に仕えるメイドとして『フィリア女学院パリ校』へ通う男の娘。 以前に暮らしていた『桜屋敷』では、半年の間性別を隠して自然に振るまっていた。 本人は「服飾デザイナー」の道を望んでいるものの、周囲に「パタンナー」としての才能を見出され、進路に迷う若者らしい一面も。 極めて正常な恋愛観を持っており、同性や兄妹間での交際は考えていない。 |
![]() 大蔵 りそな(おおくら りそな) | 主人公『遊星』と血の繋がった実の妹(異母兄妹)。 負けず嫌いで自尊心が高いものの、見知らぬ人間の前では無口になる典型的な内弁慶。 通常の兄妹とは違い別居期間が長く、その結果憧れが肥大化し、本人曰く恋愛感情にまで発展している重度のブラコン。 |
![]() メリル・リンチ | フランスの中でも、過疎化の進む片田舎の修道院で育った素朴な少女。 村から外へ出た経験がほとんどなく、親切な村人のみと接してきた純粋培養の善人。 修道院には老若男女様々なタイプが訪れたので、人と話すことに抵抗がない性格。 |
![]() ブリュエット・ニコレット・プランケット | 自らの身分を省みない、奔放で明るく、親切な旧貴族のお嬢様。 性格には気取ったところがなく、フォーマルな場でなければ誰が相手でも同じ話し方をする。 フランス内の上流階級で育ったお嬢様界隈に友人が多く、クラスでも他の同級生から信頼を受けている。 お嬢様育ちのため金銭感覚に鈍いところがある。親切だと思えば迷いなく使うため、しばしば両親に注意されている。 |
![]() ディートリンデ・ツヴァイゲルト | ドイツからの留学生としてやってきた、主人公たちの同級生。 日本に好意的な感情を抱いており『りそな』と最初から親しく接する。 『ルナ』や『ユルシュール』に劣らないほど自尊心が高く、負けず嫌いな性格。しかし服飾の経験は皆無であるため、隠れて『朝日』によく質問をしている。 |
~感想~
前作『月に寄りそう乙女の作法』をプレイ済みの身として、本作には大きな期待を抱いていました。そのうえで結論を述べると、個人的には前作の方が好みです。
りそなルートの圧倒的な完成度
本作では、正直に言ってりそなルート以外のシナリオはやや雑な印象を受けました。他ヒロインのルートも一定のクオリティには達しているものの、全体的には「おまけ」と言っても過言ではないほど、りそなルートが突出しています。そのため、本作は実質りそな専用の物語として楽しむのがベストでしょう。
りそなルートにおいては、前作では語られなかった大蔵家の因縁が深く関わっており、物語の展開は決して明るいものばかりではありません。序盤こそ楽しい雰囲気を保っていますが、随所でプレイヤーのメンタルを削るような展開があり、シリアスな場面も多く描かれます。しかし、前作の衣遠に対する謎が解明される点は大きな魅力の一つであり、前作が好きだった人には間違いなく刺さる内容になっています。
他二人√は内容が短くあまり面白く感じられませんでしたが、りそなルートが非常に面白かったです。
また装飾を題材にしていることもあり、新しいデザインが発表される寸前は、どんなデザインなのかドキドキした気持ちになります。

他ヒロインルートの物足りなさ
メリルルートとブリュエットルートも用意されていますが、りそなルートの圧倒的なボリュームと完成度の前には影が薄く感じられます。特にブリュエットルートは短く、正直「おまけ」といったレベル。また、攻略対象外のリリアーヌやディートリンデがルートに組み込まれていない点も、一部のプレイヤーにとっては残念に思われるかもしれません。

物語の終盤と主人公のカリスマ性
物語終盤の展開に関しては賛否が分かれるところでしょう。大蔵家の人間関係があまりにもスムーズに進展しすぎる点があり、もっと敵役として一貫した方がストーリーとしての緊張感が増したのではないかと感じました。
また前作同様、女装主人公の人格があまりに良すぎる、その影響でヒロインたちの魅力がやや薄れてしまった感もあります。個人的に強く印象に残ったキャラクターは前作のルナのみであり、彼女の存在感と活躍には心を動かされるものがありました。

大蔵家と衣遠の存在感
今作はりそなを中心としたシナリオ構成でした。必然的に大蔵家のことが明かされます。
このシリーズで欠かせないのが大蔵 衣遠という存在です。私はこのキャラクターが好きです。圧倒的カリスマで他者を近づけさせない。時折見せるツンデレ具合がとても良いです。

総評
本作は『月に寄りそう乙女の作法』のバッドエンド後の物語として、しっかりとした締めくくりを見せてくれます。りそなルートの完成度は非常に高く、前作のファンであればプレイする価値は十分にあります。ただし、他ヒロインルートの物足りなさが若干の不満も残りました。
総じて、りそなルートを楽しめるかどうかが本作の評価を大きく左右する要素となります。りそなが好きな人、前作の大蔵家のストーリーに魅力を感じた人なら、間違いなく満足できる作品です。
つり乙シリーズが気に入ったのであればぜひおすすめです。

~最後に~
今回はのNavel「乙女理論とその周辺」を紹介させて頂きました。
「乙女理論とその後の周辺」も必ずプレイします。










