発売日 | 2021年11月26日 | ブランド | Aino+Links |
原画 | 有葉 | シナリオ | 工藤啓介 |

~オープニングムービー~
~あらすじ~
今年から従姉妹の家に移り住むことになった主人公・鏡寿季
寿季は上京するにあたり、ある想いを胸に秘めていた。それは、失ってしまったクリエイターとしての力を取り戻すこと――
かつて、寿季は幼馴染の少女がいた。
その名は、彩瀬逢桜。幼い頃から傍にいて、創作に関しては良きライバル関係だった。
しかし、年令を重ねるうちに自分と逢桜は何かが違うんだと思うようになっていく。
その後、逢桜は家の事情で東京に引っ越してしまう。離れ離れになった寿季と逢桜は手紙で近況を話しながら、互いの書いた小説を送りあっていた。
しかし、進学を境にぱったりと逢桜からの連絡が途絶えてしまう。それでも寿季は創作活動を続け、同人ゲームを製作し、さらにはライトノベルで商業デビューを果たしていく。
順調にクリエイターとして成長していった寿季だが、半年前のとある出来事を境にスランプになってしまう。
同年代のクリエイター達と同じ時間を過ごせば、刺激になってスランプを脱出できるかもしれないと考える。
そこで都内にある様々な分野のクリエイター達が集まる私立才華学園への入学を決意する。――そして春。
無事に才華学園に合格した寿季は上京し、東京で偶然にも逢桜と再開する。
~FANZA GAMES引用~
~登場人物~
![]() 彩瀬 逢桜 | 今作のセンターヒロイン。寿季の幼馴染にして、初恋相手。 才華学園入学前に小説家として数々の賞を取り、恋愛小説の作家として、一般人でも知るような知名度を誇る有名人。 性格は真面目で素直。あくがないしっかり者で主要登場人物の中では最も常識人。 そのため突っ込み役に回ることが多い苦労人気質。 プロの作家として確かな実力と知識を持っているものの、一方でオタクコンテンツには疎く、 主人公や他ヒロイン達の会話に「?」マークをつけながら首を傾げ、全く違う解釈をしてしまうこともしばしば。 |
![]() 月見坂 桐葉 | 声優科に所属する一年生。 若手人気声優として活躍中。 性格は明るく笑顔が素敵な女の子で、人当たりがよく誰からも好意を寄せられる人気者。 また、見た目の年齢にそぐわない落ち着いた物腰と家庭的な印象から まさに男性の理想を具現化したような女の子だが……? |
![]() 凪間 ゆめみ | 寿季のひとつ年下の従姉妹。 新進気鋭のイラストレーターとして活躍中の女の子。 絶賛不登校中であり、自宅にある土蔵を改造した自らの部屋に引きこもる生活をしている。 基本的にだらしなく、コミュ力は皆無で人見知り。 モチベーションが無いと手が進まず、仕事の締め切りも破ってしまうことも多いダメ人間気質。 |
![]() 雪妃 エレナ | ノベル科に所属している二年生。 北欧出身の祖母を持っているクォーターで、銀に光るプラチナブロンドが特徴の美少女。 感情表現が乏しく何を考えているのか分からないミステリアスな性格。 しかし決して無口ではなく、他人が聞いたらぎょっとするような下ネタや 「そこに突っ込むの!?」という空気を読まない発言を度々するため、よく周囲を凍らせている。 趣味で官能小説を書いているが、ノベル科出身であるのを疑うほどに下手で読んだ寿季は素人かと思ったほど。 時折鋭い発言をすることから、底知れない何かを隠し持っている……かもしれない。 |
~感想~
クリエイターたちのリアルを描く物語
「創作彼女の恋愛公式」は、クリエイターたちの葛藤や成長を描いた作品です。ゲームをプレイする中で、主人公やヒロインたちの真剣な姿勢や苦悩がリアルに感じられるのが特徴で、特にクリエイターや作家志望の方に強く共感される部分が多いです。しかし、共通ルートと個別ルートのバランスやHシーンの描写には少し疑問が残る点もありました。
共通ルートが面白い
「創作彼女の恋愛公式」の共通ルートは長めです。ストーリーが進むにつれて、キャラクターたちの内面が掘り下げられ、緊張感と期待感が高まっていく様子が見どころです。共通ルートが面白すぎるため、個別ルートがいまいちに感じてしまいました。
魅力的なビジュアルとキャラクターデザイン
ビジュアル面でも、この作品は一級品です。有葉先生が描くヒロインたちは表情豊かで、立ち絵やCGも多彩です。特に立ち絵のコスチュームバリエーションが豊富で、各キャラクターの個性が際立っています。ヒロインたちのデザインが作品の世界観と調和しており、視覚的にも楽しめる要素が満載です。
シナリオの深みと心理描写
本作のシナリオは、選ばれなかったヒロインの心理描写が丁寧に描かれており、一般的な恋愛ゲームとは一線を画しています。特に桐葉と逢桜のルートは、感情移入がしやすく、クリエイターとしての葛藤が強く描かれています。
~最後に~
今回はAino+Linksの「 創作彼女の恋愛公式」を紹介させて頂きました。
工藤啓介さんらしいシナリオでした。「アンラベル・トリガー」こちらもおすすめです。
「創作彼女の恋愛公式」は、クリエイターたちのリアルを描いた物語として、その深みと共感性が魅力の作品です。クリエイター志望の方や、キャラクターの成長に興味がある方にとっては、非常に学びの多い作品です。全体として非常に良い作品であり、プレイして損はないでしょう。
