Geminism 〜げみにずむ〜 プレイ感想【ネタバレ無し】

エロゲ紹介

このページはネタバレが過剰に含まれています

気を付けてご観覧ください。

結合双生児について

まず、この作品を語るうえで外せない要素が、廣杣姉妹が「結合双生児」だったという点でしょう。

初めてこの設定を知ったときは、本当に衝撃を受けました。
結合双生児という存在そのものは、かつて見たドキュメンタリー番組などで知っていましたが、それはまだ私が子どもの頃のこと。当時は深く理解することもなく、漠然とした印象しか残っていませんでした。

しかし本作をきっかけに、改めて結合双生児について調べることになり、その生き方や医学的な背景、そして社会との関わりなど、さまざまな知識を得ることができました。
――私はいつも、エロゲから学びを得ています。

廣杣姉妹の設定はとてもわかりやすく、印象に残ります。
2人が結合している状態では、「片方が起きているとき、もう片方は眠っている」という独自のルールがあり、体の主導権も目覚めている方に委ねられているという構造が描かれていました。

どちらが姉だったのか

当然ながら、廣杣姉妹は体格や顔立ちが瓜二つ。まさに双子そのものでした。
しかし一方で、性格や置かれている環境はまるで正反対。そのコントラストが非常に面白く感じられました。
そんな2人が、それぞれ「自分が姉だ」と主張し合っていたのも印象的です。


廣杣 桔梗
かわいらしく守ってあげなくてはいけない、庇護欲のようなものを感じさせる。
情緒が不安定なところがある。
貧乏で不自由な生活を強いられる。
二人は別れるべきと主張する桔梗

廣杣 深紅
つねに冷静で状況を把握し、頭の回転が速い。
裕福で不自由ない生活が出来ている。
二人は一緒にいるべきと主張する深紅
                                                   ~FANZA GAMES引用~

桔梗編では、甘やかされている深紅に対して、桔梗がどこかズルさを感じている様子が描かれます。
桔梗は多くのものを我慢し、それでも赦してきた人物。内職の仕事を手伝い、わずかな収入の中から武器を購入して淡墨のために尽力する姿には、まさに“姉”としての自覚と責任感がにじみ出ていました。

一方の深紅編では、2人が結合していた頃の過去が明かされます。
その中にはとてもつらい出来事がありました。深紅は、弱い部分の自分自身(桔梗)を守るため、傷つかないように強くあろうとする姿勢を見せており、こちらもまた“姉”のような包容力を感じさせるものでした。

最終的には、どちらが姉であるかは些細なことなのかもしれません。
けれど、私は「最終的に体を明け渡してもいい」と語った深紅の姿に、より“姉”らしさを感じました。

二人の意識が混ざり合う

桔梗が勝利し、ついに“5体満足”の状態を手に入れたあと――
さまざまな経験を経た二人は、久しぶりに、まるで夢のような場所で向かい合い、静かに語り合います。

ここは、間違いなく本作最大の見どころです。

これまで互いにいがみ合い、時には殺し合いすらしてきた二人。
そんな彼女たちが、穏やかな空間の中で、それぞれの「幸せ」や「未来」について語り合う姿は、胸に迫るものがありました。

この作品が私たちに問いかけてくるのは――
「誰かと一緒にいることは、本当に幸せなのか?」
「“普通”であることが、果たして幸せなのか?」

本作を通して、幸せの形は人それぞれであり、決して一つではないのだということを、改めて教えられた気がします。

彼女は何者だったのだろうか

五体満足となり登場した彼女いったい何者なのだろうか。

物語の終盤、桔梗と深紅の記憶がまるで完全に共有されているかのような描写が登場します。
しかし彼女には、淡墨や月白と関わった記憶がまったく残っていない様子。
外見もどこか大人びた雰囲気をまとい、髪も黒く変わっていたように見えました。

この存在は、もはや桔梗でも深紅でもない、まったく別の「何者か」になってしまったのかもしれません。

そう感じさせる一方で、その人物は深紅が着ていた外套を羽織り、ペンダントを身に着け、さらに骨壺や写真をとても大切に扱っています。
骨壺の中には、もしかすると――深紅の“頭”が入っていたのでしょうか……?

「とある産院で、二人が同時に産声を上げた」
この描写が意味するのは、深紅と月白の子どもだったのかもしれません。

そして彼女は、淡墨と月白のこれからの“仕合せ”に巻き込まれないよう、すべてを知りながらも「知らないふり」をしていたのではないか。
もし深紅の頭脳を継いでいるのなら、そんな判断をしてもおかしくはありません。

――なるほど、やはりよく分からない。
でも、このシーンをどう受け取るかをプレイヤーに委ねているところこそ、本作の面白さのひとつなのだと感じました。

まったくこの兄弟は…

淡墨と月白もまた、結合双生児だったという事実には驚かされました。
桔梗と深紅とは異なり、彼らの場合は――おそらくですが――「頭が2つ、下半身が1つ、腕が4本」という身体構造だったのではないかと想像されます。

とんでもなく長い年月を生きてきた彼女たちは、不老ではあっても不死ではないようです。
というのも、現在の姿では腕が2本失われており、完全な再生能力があるわけではなさそうだからです。

桔梗と深紅も同じような状況ならば、もう少し一緒に過ごしてあげても良かったじゃねーか!!

最後に

Geminism 〜げみにずむ〜ネタバレ感想いかがでしたでしょうか。
プレイ時間も短めだったため、つい2回連続でプレイしてしまいました。

私のエロゲ人生で印象に残った1作品でした。もし普通のエロゲに飽きてしまった人は是非プレイしてみてほしい作品です。

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