このページはネタバレが過剰に含まれています。
気を付けてご観覧ください。
魔法少女ノ魔女裁判【ネタバレ感想】

推しキャラが死亡しました。
前のページで「推しは蓮見レイア」と書きました。
……はい、処刑されました。
彼女が第一の犯人だったんですよね。途中から嫌な予感がしていたのですが、早々に推しが処刑されるという心えぐられるスタート。
この瞬間、「ああ、このゲームはここから本気を出してくるんだな」と、どこかでスタートの鐘が鳴った気がしました。
どこまでもプレイヤーを共犯者にしてくる

魔女裁判が終わったあとの「処刑実行ボタン」には、心底驚かされました。
プレイヤー自身の手でキャラクターの命を奪うという、その重さと責任を突きつけてくる演出が強烈です。
長押しなのがこれがまた……
かなりショッキングな仕様ですが……これでこそ良い!!
二階堂ヒロの死に戻り



4章のラストでエマが魔女化し、最後に放った言葉が印象的でした。
「ヒロちゃんの魔法はなんだったノかな?」
――確かに!
序盤であっさりと退場したせいで、すっかり忘れていた要素でした。
「そういえば、あれは何だったんだろう?」と改めて考えさせられます。
そのままEDに突入したときは、正直もやもやが残り、「まあ3,500円だしこんなものかな…」と、少し残念な気持ちになっていました。
しかしEDが突然巻き戻り、「これは死に戻り展開か!?」と一気にテンションが爆上がり。
二階堂ヒロの視点へ切り替わり、1日目の目覚めから再スタート。ここから全員再スタートし、後半戦が幕を開けます。
前半では殺人を行わなかった少女が、後半で手を汚す――。
シナリオの流れ的に仕方ない部分はありますが、「次はこの子が犯人かな」と予測が立ってしまうところが少し残念でした。
ラストの魔女裁判


2回目の“死に戻り”を経て、ヒロちゃんが動き出す。
彼女は、他のキャラクター全員を次々と魔女化させていく。
そのやり方がまたえげつない。
彼女たちの心の奥底にあるトラウマを、的確に、冷徹に刺激していく――さすがはヒロちゃん。
そこにしびれる、憧れる!
どんどん魔女化していく少女たち。
私は彼女たちのトラウマを、まるで自分のことのように知っている。
人の記憶って、嫌なことほど鮮明に残るんですよね。
魔女化していく彼女たちを見ながら、私は怖いくらいワクワクしていました。
そして、ユキの復活。
人類の存亡をかけた最後の魔女裁判が始まります。
まさにタイトルどおり、「魔法処女ノ魔女裁判」。
全員が団結し、ユキを集団で問い詰める構図には、正直ちょっと同情も覚えました。
でも最終的に、ユキは自ら命を絶ち、魔女因子を解放。
その結果、彼女たちはようやく救われることになるのです。
……でも、この悲劇の元凶は誰だったのか?
結局のところ“人間”こそが最も罪深い存在なのだと、改めて思い知らされました。
いつの時代も、一番恐ろしいのは人間なのかもしれません。
ラストシーンについて

ああ、ふたりがちゃんと仲直りできて、本当に良かった。
あれだけ裁判中に疑い合い、互いを犯人に仕立て上げようとしていたのに――。
結末は決して「ハッピーエンド」とは言えない。
でも、この作品にはむしろ“そういう”エンディングがふさわしい。
そう心から思える、納得のいく物語でした。
そして迎えた真のエンディング。
誰かが救われたわけでも、すべてが丸く収まったわけでもない。
けれど、それぞれが“自分らしく”生きている姿を見られるこのエンドこそが、私にとってのご褒美でした。
静かで、でも確かに心に残る――そんな素晴らしい締めくくりでした。
ゴクチョーって、結局何者だったんだろう。
CVが中尾隆聖さんだったせいか、どうしてもフリーザ様が脳内にチラついてしまう(笑)
物語のラストでは、別の世界線のゴクチョーと会話しているシーンが登場。
あれは人間側が用意した監視装置のような存在だったはず、
それとも、もっと根本的に異なる何かだったのか――。
そして語られる「別の世界線では、魔女因子が今も拡大し続けている」という事実。
これは明らかに、続編を示唆しているとしか思えない!
あの世界がどう広がっていくのか、どんな“裁き”が次に待っているのか……
今から続編が楽しみで仕方ありません。
最終的な推し

最終的に私の一番の推しキャラは、紫藤アリサになりました。
あの過酷な状況下でも、彼女だけは最後まで誰も殺さなかったんです。
自身の能力で他人を傷つけてしまうことを恐れて、あえて距離を取ろうとする姿勢に胸を打たれました。
確かに口は悪いけれど、それ以上に誰よりも他人を思いやる優しさを持った子だと感じます。
ふとした瞬間に見せる照れや弱さ、そのギャップがまたたまらないんですよね。
好きな処刑シーン3選
やっぱりCVでリアルな断末魔欲しかったな……。

最初に“推し”になった彼女――
そして最初に処刑されたのも彼女だった。だからこそ、今でもあのシーンは鮮明に覚えている。
処刑方法は「アイアンメイデン」。
あれはもう、見ただけで痛みが伝わってくる。鉄の棘に囲まれて、じわじわと閉じられていくであろうあの装置……。
目立たない処刑を嫌がる彼女の姿が、逆に強く印象に残った。
処刑という極限の場面でなお、他人の視線を気にするその感覚。
やっぱり、彼女たちは“普通”ではいられなかったんだと、あの瞬間はっきりと感じた――そんな処刑でした。

黒部ナノカの処刑シーン――
この場面は、他の処刑とは明らかに異なる印象を残しました。
処刑の直前、突如として立ちはだかったのは、魔女化によって洗脳されたはずの姉。
その姉が、盾となってナノカを守ろうとした。
自我を失っているはずなのに、妹を守るという行動が体に染みついていたのか……
あの一瞬の姿は、今でも強く記憶に残っています。
……まあ、それでも結果は変わらなかったんですけどね。
守ろうとした気持ちも、儚く散ってしまった――それがこの作品らしさなのかもしれません。

死に戻り後、ヒロが初めて感情をあらわにしたシーンでもあったと解釈しました。
ノアが本当に描いた絵を見られたこと。
それが引き金となって、ノアの中に殺人衝動が芽生えてしまった――
そして、彼女は人を殺してしまった。
その事実を、ノアは深く悔い、涙ながらに懺悔しました。
殺人の直前、ヒロと喧嘩してしまっていたこともずっと心残りだったのでしょう。
「仲直りしたかった」と語る彼女の言葉には、嘘偽りのない本音が滲んでいました。
ヒロもまた、ノアを想うがあまりに喧嘩になってしまった。
引きこもりがちで突発的な行動をするノアに、つい強く言ってしまう――
でも、そんな彼女に処刑の寸前、ヒロがかけた言葉。
「私は君を見放したりはしない」
その一言は、きっとノアの心に届いたもだろう。
……感動して涙が出てきた。
けれどふと我に返ると、「でも、ノアは殺人を犯したんだよな」と思ってしまう自分もいて。
その矛盾にまた胸が苦しくなる、そんなシーンでした。
最後に
「ゲーム性がない」「トリックが弱い」など、賛否両論の声もある本作ですが――
私は、とても充実した楽しい時間を過ごすことができました。
2024年7月26日時点で、累計販売本数は5万本を突破。
そしてこの物語には、“共犯者”という名のプレイヤーたちが存在します。
もちろん、私もその一人です。
物語に浸り、キャラクターに心を動かされ、ときに涙しながら進める体験は何ものにも代えがたいものでした。
だからこそ、もし次回作が制作されるなら――
今度はクラウドファンディングの段階から、ぜひ応援してみたいと思えるほどの作品でした。
