
| 発売日 | 2026年4月30日 | ブランド | Laplacian |
| 原画 | ぺれっと | シナリオ | かずきふみ |
・プレイ時間短め
・かずきふみ×緒乃ワサビ
・怖すぎないホラー感とミステリー
一言にどんな作品?
teamの20%OFFセールのタイミングで購入でき、価格は2,720円。
しかも今回は、シナリオにかずきふみ×緒乃ワサビという、自分としてはかなり惹かれるタッグ作品だったため、これはもうプレイしないわけにはいきませんでした。
実際のプレイ時間はおよそ12時間ほど。
選択肢で大きく迷わなければ、もう少し短時間でクリアできる作品だと思います。
ボリューム自体は比較的コンパクトではあるものの、その中にしっかりと感動シーンや笑えるシーンが詰め込まれており、最後まで飽きることなく楽しめました。ホラーが苦手な人でも問題なくプレイできるでしょう。
短編寄りだからこそのテンポの良さもあり、全体的な満足度はかなり高めです。
ここから先はネタバレ込みで感想を書いていきますので、未プレイの方はご注意ください。
気になっている方は、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
~オープニングムービー~
~あらすじ~
久我山栞は死しても尚、自殺を繰り返していた。
もう一度死ねば、成仏できるのではないか。
だが何度死んでみても、魂は現世にしがみついたまま。
失った記憶の中に、手がかりがあるのかもしれない。
忘れてしまった未練があるのかもしれない。
名前以外、なにも覚えていない。
自分はどういう人間なのか。
なぜ死んだのか。
意思疎通のできる唯一の生者である“あなた”と共に、
栞は自らの記憶と死様を追い求める。
公式HP引用
~登場人物~
![]() 久我山 栞 | 名前以外の記憶を失った推定女子高生の幽霊。 「もう一度死ねば成仏できるのではないか」 と考え、カジュアルに自殺を繰り返している。 それでも一向に成仏できないのは、忘れてしまっただけでなにか未練があるのではないか。 自殺――死への執着が鍵になると考え、偶然出会った“あなた”と共に女性が死亡した事件や事故を調査し、その“死様”を再現することで記憶を取り戻そうとする。 |
![]() ギャル子さん | 推定女子高生の幽霊。 記憶がないため本名は不明。 コミュニケーション強者で、幽霊の交友関係が非常に広い。 葉に快く協力し、記憶探しの助けになりそうな幽霊を紹介してくれる。 失った記憶にあまり頓着がなく、成仏する気もない様子。 街を散策し幽霊との対話を楽しみ、死後を自由気ままに過ごしている。 |
![]() 司書さん | いつも図書館にいる女性の幽霊。 かなり長い間この世に留まっているらしく、幽霊に関する造詣が深い。 その豊富な知識で葉たちをたびたび助けてくれる。 葉たちとは異なり、生前の記憶を保持している。 なにか大きな未練があるようだが、自分のことはあまり語りたがらない。 |
~感想【ネタバレ有】~
正直に言うと、この作品は難易度がかなり高めだと感じました。
実際、私は途中で完全に躓いてしまいました。町の探索パートでは、必要な場所を通らないと物語が進行せず、どこへ向かえばいいのか分からなくなる場面も多かったです。
特にトゥルーENDへ進むルートを見つけるまでがかなり大変。
緒恥ずかしながら最終的には攻略サイトを見てしまいました。
人によっては「不親切」と感じる部分もあると思いますし、最初は私自身も「無理やり寄り道を増やしてボリュームを作っているのでは?」と感じていた部分もありました。
ですが、最後までプレイすると、その寄り道一つ一つに意味があったことがよく分かります。

これは誰がどう見てもバチクソですわ。一番笑った。
死んでしまった姉と過ごす、奇跡のような6日間。
その限られた時間の中で、ただ事件を追うだけではなく、何気ない日常や回り道を重ねていく。
一見すると無駄に思える会話や行動ですら、姉妹の大切な思い出として積み重なっていく構成が本当に良かったです。
そして、この作品で一番驚かされたのが、“主人公の正体”でした。
皆さんはどのタイミングで気付いたでしょうか。
主人公が久我山栞の妹だったということに。
私は序盤、主人公に対して「少し度胸のある男子高校生」のようなイメージを持っていました。
しかしプレイを進めていくうちに、少しずつ違和感が積み重なっていきます。
特に大きかったのは、栞役の「小鹿なおさん」の演技力。
どこか“年下へ話しかけるような口調”だったんです。
さらに、子供の霊体と会話するシーンで、主人公の年齢が栞よりも幼いことが判明。
司書さんが語っていた“縁の繋がり”という言葉も気になっていました。
そして決定的だったのは、栞が妹について語る内容と、主人公の行動が綺麗に一致していたこと。
物語途中で、「ああ、この子が妹だったのか」と確信しました。
そう考えると、これまでの妹側の行動すべてに納得がいくんですよね。
初めて出会った瞬間に幽霊なのにビビらない。
撮った写真を迷わず印刷したこと。
自然と一緒にいたがったこと。
全部が、姉を失った妹だからこその行動だったのだと思います。
終盤に近づくにつれ、「きっと最後は姉が妹の正体に気付くんだろうな」と感じていました。
そして家族愛に弱い私は、その時点で「これは絶対泣くやつだ」と覚悟していました。

受け取りたくないよな。別れたくないよな。
……案の定、泣きました。
きっと妹は、最初からずっと泣きそうなのを我慢していたんでしょう。
だからこそ、最後に感情が溢れ出すシーンは本当に反則級でした。
姉妹の会話はどこまでも愛に満ちていて、読んでいて胸が締め付けられます。
あの“死様手帳”も、きっと妹にとって一生の宝物なんだろうなと思いました。
そして何より、最後の写真。
あれだけ仲の良かった姉妹だからこそ、最後に映る笑顔があまりにも眩しくて、また涙が止まりませんでした。
ホラーやミステリーとしてだけではなく、“姉妹の物語”として強く心に残る作品でした。

涙止まらんて
~最後に~
Laplacian の作品は、本当に質の高いものばかりですね。
ここ1年は かずきふみ さんの新作も続いていて、ファンとしてかなり嬉しいです。
独特の世界観や読後感のあるシナリオはやはり惹き込まれますし、今後の新作にも引き続き注目していきたいと思います。

Re:ゼロから始める異世界生活の原作者、長月達平がシナリオ担当。今年発売予定なので楽しみです。

大本命ですね。まだ発売日未定ですね。今年は厳しそうな気がします。気長に待ちましょう。



