| 発売日 | 2010年3月26日 | ブランド | ケロQ |
| 原画 | 籠目/基4%/硯/karory | シナリオ | すかぢ |

~オープニングムービー~
~あらすじ~
「“言葉と旋律”の物語」
それぞれの物語は旋律。
それらの旋律はさらに大きな物語と共鳴してゆく……。「空と世界」「終わりと始まり」「文学と化学」「救世主と英雄」「兄と妹」「向日葵と坂道」
言葉は旋律となる。
『素晴らしき日々』とはそういった物語。“Down the Rabbit-Hole” ――「空と世界」の物語
夜空に現れる夏の大三角、そこは“世界の少女”と“空の少女”が出会う場所であるという伝承がある。
この伝承の下に集まった四人の少女達は、その空を探す冒険を始める。“It’s my own Invention” ――「終わりと始まり」の物語
とある事件をきっかけに世界と自己との認識がズレ始める。
認識のズレの先、彼は世界の限界の場所に救いを見いだす。“Looking-glass Insects” ――「文学少女と化学少女」の物語
二人の少女の戦いの話。彼女達は文学と化学をつかい、現実と戦う。
文学は強き意志、化学は物理世界に対する力。この二つだけが現実に対する彼女達の武器となる。“Jabberwocky” ――「救世主と英雄」の物語
破壊者である事を運命づけられた少年の話。彼は、調和する世界のために創造者を破壊しなければならない。“Which Dreamed It” ――「兄と妹」の物語
兄を慕う少女。彼女はずっと兄との約束を信じて、向日葵の坂道の下で待っている。“JabberwockyⅡ” ――「向日葵と坂道」の物語
~FANZA GAMES引用~
遠い世界の話。向日葵の坂道と、その先にある風景が語られる。
~登場人物~
![]() 水上 由岐 | 物語“Down the Rabbit-Hole”の主人公。 祖父から習った古武術を使う。 明るく暴力的な少女。 |
![]() 高島 ざくろ | 物語“Looking-glass Insects”の主人公。 彼女の決意によって世界は幾通りにも裂けてしまう。 |
![]() 若槻 鏡 | 裂けてしまった存在の一部。 妹を溺愛する少女。それはまるで自らの本体であるかの様に……。 彼女は、そのすべての存在をかけてでも < 妹 > を守る。 |
![]() 若槻 司 | 守られるべき者の象徴。 おっとりした性格であり、人からも良く愛される。 |
![]() 音無 彩名 | 境界線に立つ少女。 最果ての空より先……人のいけない場所から来た。 すべてを見て、すべてを知り、そして何もしない。 |
![]() 橘 希実香 | 化学薬品を扱う爆発少女。 運動神経が鈍いため、その鍛錬のため陸上部に所属している北校代39代科学部部長。 高島ざくろとは親友。 ナイフ他あらゆる武器を携帯している。 |
![]() 間宮 羽咲 | 物語“Which Dreamed It”の主人公。 うさぎの人形を持ち歩く。 兄に異常な懐き方をしている。 |
![]() 悠木 皆守 | 物語“Jabberwocky”の主人公。 クール系を気取っているが、本質として熱血漢。 水上由岐とは喧嘩友達の様な仲。 レトロゲームマニア。 |
![]() 間宮 卓司 | 物語“It’s my own Invention”の主人公。 世界に予定調和を見る。 |
~感想~
複雑さと人間ドラマの魅力
今回ご紹介するのは、非常に高い評価を受けているアダルトPCゲームです。結論から言うと、その評価に見合う内容であると強く感じました。この作品の最大の魅力と同時にネックとも言えるのは、深い哲学的テーマが根底に据えられていることです。難解で理解しにくい部分も多く、人を選ぶ作品であることは否めません。

幸福とは何かを考えさせられる作品
この作品は「幸福とは何か」というテーマについて、非常に考えさせられる内容です。特にウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」を参考にしていることもあり、その哲学的な部分が作品に深みを与えています。私自身、この作品に出会い、ウィトゲンシュタインに興味を持ちました。序盤の章では胸が苦しくなるようなシーンが多く、いじめ、薬物、宗教といったテーマがふんだんに盛り込まれています。正直、私はそれに耐えきれなくなり、一時プレイを中断したほどです。しかし、それを乗り越えることで、最後には「プレイしてよかった」と思える作品です。

複雑なストーリー、でも楽しめる構成
この作品についてはすでに多くの知識人たちが詳細な解説を行っているため、細かな部分は割愛しますが、哲学書や古典からの引用がふんだんに使われており、非常に読み応えがあります。しかし、物語を完全に理解しなくても楽しめる点が素晴らしいところ。懸命に生きる人間たちを描いたヒューマンドラマの側面がしっかりとあり、複雑な内容を深く掘り下げなくても、その魅力を感じ取ることができるでしょう。
例えば、私自身も物語の半分も理解できているかどうか自信はありませんが、主人公たちが過去のトラウマや葛藤と向き合いながら、それでも前を向いて生きていく姿には心を打たれました。特に、人生の困難を乗り越えようとする強い意志に感銘を受けました。

BGMの重要性 — 世界観を深める音楽
さらに、この作品のもう一つの大きな魅力は、その音楽です。シナリオやキャラクターは作品の土台を支えていますが、それを引き立たせ、プレイヤーを物語の世界に引き込むのが音楽の力です。私は一瞬で作品の世界に引き込まれ、プレイ中もその感覚が続きました。

難しさの中にある魅力と感動
哲学的な要素を理解しようとするあまり、頭が痛くなるほど難解な部分もありますが、これこそがこの作品の本質でもあります。ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」など、深い哲学的引用が含まれているため、知識を持っているとより楽しめますが、知らなくても十分に物語に没入できる作りになっています。何よりも、登場人物たちが抱える葛藤や人間関係のドラマが、最終的に感動的な結末へとつながっていく展開は見事です。
特に、いじめや暴力といった辛いテーマを扱っている部分は、読んでいて辛いこともありますが、それを乗り越えた先に待っている物語のクライマックスでは胸を熱くするシーンが多く、涙を誘われる場面も多々ありました。

まとめ — 耐える価値のある名作
この作品を通じて私は、「生きるとは何か」「それをどのように生きていくべきか」を常に考えるようになりました。きっと、あなたにとっても人生を変えるような作品となるでしょう。
冗長な部分も多いですが、忍耐強く向き合えば素晴らしい感動を与えてくれる名作でした。哲学的なテーマが好きな人、そして深い人間ドラマを味わいたい人には、ぜひ手に取ってほしい作品です。そして、この作品を通じて「幸福に生きる」というテーマについて深く考える機会を得られるかもしれません。
結論としては、間違いなく名作です。しかし、プレイヤーにはある程度の忍耐と、考える姿勢が求められるため、万人向けではないかもしれませんが、この挑戦に挑む価値があると断言できます。

~最後に~
今回はケロQの「素晴らしき日々 〜不連続存在〜 」を紹介させて頂きました。
シナリオ担当のすがち氏の他作品は「サクラノ詩」「サクラノ刻 」 の作品が非常におすすめです。
私のエロゲ人生で1位の作品です。こちらも哲学要素があり、非常に難しい作品ですがプレイして決して損はないでしょう。













